
今回はシンボルツリーとしても選ばれる「ナンテン」をご紹介させていただきます。
ナンテンは日本や中国に自生する、古くから縁起の良い植物として親しまれてきています。
実らせた赤い果実を利用した正月飾りやアレジメント、一輪挿しや盆栽など見かけたことがあると思います。
南天の葉は、薬用としても利用されていて、胃を整える役割や解熱、咳にも効果があると言われています。

ナンテンはメギ科の常緑低木で、中国や日本が原産です。
自然界では3mほどにまで成長します。
梅雨時から夏にかけて、黄色い花粉が目立つ小さな白い花を咲かせます。
秋が深まるにつれて次第に紅葉する葉も美しく、冬になるとナンテンの一番の特徴でもある真っ赤な実をつけます。

栽培する際には午前中光が当たるような半日蔭の場所を選ぶと良いでしょう。
湯良い西日の当たる場所は嫌います。
半日蔭を好み、耐陰性もありますが、あまり日当たりが悪いと実付きが悪くなります。
庭植えの場合は基本的に降雨だけで大丈夫ですが、夏場に何日も乾燥が続くようであれば
水やりが必要です。
鉢植えの場合は表面の土が乾いたら、たっぷり水をやりましょう。
丈夫で育てやすい樹木なので、病害虫の心配はほとんどないですが、
初夏から秋にかけてはカイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシは小さい内は薬剤で、大きくなったらブラシで落とします。
ナンテンは育てやすく、花だけでなく紅葉する葉や実なども楽しめるので一石三鳥です。
品種も多いので、ご自宅の鉢やお庭の雰囲気にあった品種を見つけてみてはいかがでしょうか♪